洒落た映画。
オムニバス映画は結構好きなんやけど、この映画は他の同じ系統の映画とは違っててストーリー性とかじゃなくて、ていうか多分この映画は車内のオフビート感とかそれぞれの街の雰囲気感とかそういうなんとなくの繊細なところがいいんだろうなって思う。それぞれの話毎きそこまで想い寄せるのが難しいパートもあって(パリ編の話は現代にも効いてくる皮肉だったと思う)誰かと話したりしてこの映画の良さがもっと引き出される気がする。
終始流れてる「なんとなく」っていう雰囲気感とヘルムートおじさんがよかった。このなんとなくがこの映画の真骨頂でそこにフォーカスして考えてみると面白いしナイトオンザプラネットっていう映画のタイトルが理解できるような気がする。
あのおっちゃんが最後に帰る時ニューヨークの夜の姿が現実見せてくる感じがすごいよかった。マンハッタンまで帰れたんかな。
良い映画やった。