トールキン

ナイト・オン・ザ・プラネットのトールキンのレビュー・感想・評価

4.1
めちゃくちゃ明るい日中に見たのが間違いだった。夜に見れば良かったと少し後悔。眠れない夜とかに見てまったりと雰囲気を楽しめる作品だと思う。この雰囲気にめちゃくちゃユーモアさを感じられて好きな作風だった。あまりジム・ジャームッシュという監督を詳しく知らないけど映画の作り手として改めて感心させられる。

話の流れとしては大きな展開や盛り上がりは一切無く、タクシーの運転手と乗客の他愛の無い会話のみ。それだけなのに何故か妙に見入ってしまう。何故そんな描写に見入ってしまうのか自分でも不思議で仕方ない。これがジム・ジャームッシュの描く世界観なのか。

人と人の会話というのは見ていて聞いていて何とも面白い。世の中色んな人が当たり前に存在していて、普段交わることの無い者同士が交わることによる化学反応のような、それによって生み出されるちょっとした関係性。初めて会う人なのに何故かほんの愛着が湧いてしまうしそれが人の本質的な部分として核心を突いてる気がする。
客観的に見ると人間ってそういう生き物だと思うし面白いなーと思う。

当時19〜20歳くらいのウィノナ・ライダーが完璧と言っていいほどお顔が整い過ぎている。美青年と言っても過言では無いくらいその佇まいにハッキリ言ってビックリした。
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