Yukio

ナイト・オン・ザ・プラネットのYukioのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画のチケット買う時にボケーとしてて間違えて「プラネットテラーください。」と言っちゃいまして、店員さんから「………?」みたいな反応されちゃった。恥ずかしかった…。ナイトオンザプラネット。

映画館でこそ観るべき映画ってあると思うのだけど、わかりやすい例で言えば特撮やSFやスケールの大きいものがそうだと思う。この映画はそういう派手さは脚本にも画的にも無い。でも絶対映画館で観た方がいい、そんな作品だと思う。

タクシー運転手という共通点を持った5つのストーリーから成るオムニバス形式。どれも好き。

LA編。ウィノナライダー演じるメカニックを目指す女の子。話し方がいかにも、って感じでチャーミングだ。好きな映画の女性キャラクターは?って聞かれたら、彼女も挙げたくなるくらい、良い演技とキャラクターでした。ウィノナはストレンジャーシングスで初めて知って、この女優さんタイプだな〜って思ってたら有名な人だったとは…。頑張るイケメン(?)ママのイメージだったけど、この映画で若い時の少年のような彼女を観れてなんか感慨深かったな。

NY編は、切ない。あのラストが、よくあるハッピーエンディングじゃなくってそこがよかった。私は切ない話がなんか好きと言うか心に残っちゃうなあと自分の癖?が再確認できた。あとは母国語が使えない場所で生活する大変さを思い出したり、色々自分とも重ねるところがあったかな。

フランス編、オチがいいね〜
盲人の子も歴代映画の好きな女性キャラに入るかも。5つの中で画的に1番綺麗だったと思う。

ローマ編は本当に笑っちゃった!映画館内で声を殺して(耐えきれませんでした、周りの人ごめん)あんなに笑ったのは初めてかも。カボチャと羊と義姉の話で神父様(!?)が「ウソだろ……。」って白目剥く最初のあたりが最高。

ヘルシンキ編、3匹のおっさんがクラクションでビクッッッとしてドサッと倒れるのなんか最高。話自体はたいした事ないけど全体的なまとまり感が好きだし、自分が一番不幸だって追い詰められてても案外真横にいる奴がとんでもない状況にいたりする事ザラにあるんだよね。1人だけ事情を知らずに雪道でへたり込む彼には、不幸ぶってんなよ!って思うよりも、大変だよね、雪でおしり濡れちゃうよ、どうか元気をだして…とハグしたくなる。

オープニングかわいいし、前編通して同じテーマソングが流れるのがとっても好き。かわいい!
Yukio

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