タクシードライバーと乗客の会話(20分)×5本のオムニバス。
他人同士の微妙な距離感と、必要以上に自分のことを話してしまいたくなる空間の作り方がべらぼうに上手い。
例えば、乗客がタクシーを探すのはほとんど深夜の時間。なかなかタクシーが見つからず、ようやく見つけられた安心感や疲れから、つい本音がポロッと溢れてしまう。その自然さが巧みだった。
また、人種、性別、職業、肌の色、人生もろもろが交わらない者たちがタクシーの中で会話するというシチュが豊か。
撮り方もめちゃくちゃカッコよい。キャラと画がカッコいいからダラっとしそうな会話がいくらでも聞いてたくなる。おすすめ。