このレビューはネタバレを含みます
母親になったことがない人間が、母親の気持ちになれる映画だと思います。
職場で出会ったジャックと彼の連れ子のウィル。
彼らとステップファミリーとして幸せを掴もうとした矢先、生まれたばかりの愛娘を亡くしてしまったエミリア。
彼女の視点で物語が進むので、我が子を失った母親の深い悲しみや行き場のない憤りがストレートに伝わってきます。
お気に入り…というか特に印象に残ったシーンは、終盤に旦那の元妻キャロリンに呼び出され、エミリアが彼女のオフィスを訪ねるシーンです。
あのシーンは本当に素敵だったと思います。
娘の死因を聞いて涙するエミリアを見て、キャロリンは初めてエミリアを自分と同じ“母親”だと認めることができたのではないでしょうか。
それまで色んな確執があったふたりが、和解とまではいかないまでも歩み寄ったシーンだったので感動的でした。
母親って難しい生き物だなぁって、そんなことを思う映画でした。
良い映画だったと思います。