美月

水曜日のエミリアの美月のネタバレレビュー・内容・結末

水曜日のエミリア(2009年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます


母親になったことがない人間が、母親の気持ちになれる映画だと思います。


職場で出会ったジャックと彼の連れ子のウィル。
彼らとステップファミリーとして幸せを掴もうとした矢先、生まれたばかりの愛娘を亡くしてしまったエミリア。

彼女の視点で物語が進むので、我が子を失った母親の深い悲しみや行き場のない憤りがストレートに伝わってきます。



お気に入り…というか特に印象に残ったシーンは、終盤に旦那の元妻キャロリンに呼び出され、エミリアが彼女のオフィスを訪ねるシーンです。

あのシーンは本当に素敵だったと思います。

娘の死因を聞いて涙するエミリアを見て、キャロリンは初めてエミリアを自分と同じ“母親”だと認めることができたのではないでしょうか。

それまで色んな確執があったふたりが、和解とまではいかないまでも歩み寄ったシーンだったので感動的でした。



母親って難しい生き物だなぁって、そんなことを思う映画でした。
良い映画だったと思います。
美月

美月