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大いなる西部のdesperadoiのレビュー・感想・評価

大いなる西部(1958年製作の映画)
4.0
これも有害な男らしさを扱った作品だったのかと驚いた。従来の西部劇的マチズモを否定する東部出身の男にグレゴリー・ペックとは絶好の配役。注目すべきは男性だけでなく女性キャラもそうした価値観に染まっていることを描いた点だ。殴り合いの末「これが何の証明になった?」と聞くマッケイの台詞が印象的。

シネスコの横長画面を最大限生かした構図も美しく、スピルバーグが称賛していたワイラーの映像感覚の素晴らしさがよく分かった。トリミングされていないバージョンで観られたのは幸運だった。
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