a

任侠男一匹のaのレビュー・感想・評価

任侠男一匹(1965年製作の映画)
-
自らの行動により招いた結果を他責で片付けるのではなく、どこまでも自責なんだと捉えるのが村田英雄(登喜蔵)や水島道太郎(川喜多)、根上淳(若月)といった天丸組側の人間。一方で子分が殺された原因を天丸組に求める山本麟一(熊蔵)だったり二宮ゆきこ(おふじ)に対して雇用主としての責任を果たさない沢彰謙(大岩)などの竹部組側が描かれる。
信頼する相手が決めたことだから聞かないという選択を出来ることの器の大きさ。
乗り込んできた竹部組に相対する天丸組のグループショット。(『素っ裸の年令』を思い出す)
鶴田浩二の魅力は『書かれた顔』の坂東玉三郎にも通じる中性さ具合にある。
鉄道工事の面白さは多人数の撮影を可能にすることや開通=切り返しが可能になるところにあり、一般人の人夫がヤクザのもとへ乗り込む無茶を納得させるための切り返し。
a

a