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ヴィーナスのtulpenのレビュー・感想・評価

ヴィーナス(2006年製作の映画)
5.0
男って、いくつになっても…w

年老いた俳優のモーリス(ピーター・オトゥール)はいきつけのカフェで俳優仲間のイアンと昔話をしながら“お迎え”を待つ日々を送っている。

ある日、イアンの姪の娘のジェシーが彼の部屋に引っ越してきた。
礼儀知らずで料理もできないジェシーをイアンは役立たずだと嫌うのだがモーリスは彼女と屈託なく接していく。
そのうちに口の悪い奔放なジェシーに惹かれていくのだった…。

監督は『ノッティングヒルの恋人』や『Jの悲劇』のロジャー・ミッシェル 。
ブリティッシュなジョークと愛らしいスケベじじぃにこっちまで楽しくノセられていく。

この役はピーター・オトゥールじゃなかったら全く別物の映画だっただろうなぁ…。
だってこんな台詞も彼が言うとストンと胸に響く。
「ほとんどの男にとって女性の身体というのは一生の中で見るものの中で一番美しいものなんだよ 」
「だったら女の子にとって 一番美しいものは何なの? 」
「彼女の初めての子供だよ。」

全く期待すらしていなかった映画でこんなに泣けちゃうなんて…。

音楽がまたいい。大好きなコリーヌ・ベイリー・レイ。
デビューアルバムから6曲使われてて
最高でした。

2007年のベストムービーに選んだ映画。


今はもうない静岡ミラノにて。
2007.12/9 (101) 通算1051
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