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影を斬るのmitakosamaのレビュー・感想・評価

影を斬る(1963年製作の映画)
3.5
スカパーにて。雷蔵主演の時代劇で、タイトルが“影を斬る”なんて仰々しいものだから、てっきり必殺仕事人的な内容を思い浮かべてしまった。
実際鑑賞したら、開始早々から真逆の展開!伊達藩の城務めの侍達をモチーフに、サラリーマン的な悲哀を謳ったようなナレーション。

主役の直人(なおんど)に雷様。主君である伊達忠宗を城下に連れ出し遊び歩く。イケメンのモテ男だが嫌味にならない所が雷蔵の品の良さから来るものよ。

普段から口うるさい家老の娘を嫁に貰うことに。仙台小町と名高い美女に瑳峨三智子。
美人の上に腕も立ち肚も座ってる。剣術指南役である直人を相手に試合し長刀で圧勝。

直人は嫁への建前上、剣術修行のために江戸に行くが、そもそも熱心じゃない。
江戸で遊びほうける中、直人は女房にソックリな芸者君竜に出会う。

その後の顛末で描かれる、旦那の改心と女房の影ながらの発破をかける内助の功。

サラリーマン的な描写で江戸時代の城務めを描くのは、むしろ昨今の時代劇みたい。
超高速!参勤交代や決算!忠臣蔵、殿、利息でござる!などが楽しめた人は結構ハマるのではないかと思います。
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