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エクソシスト ビギニングのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

エクソシスト ビギニング(2004年製作の映画)
2.5
なんだかここんとこの流れで悪魔祓いづいててチョイス。
然しなんだな。ex.ボンドガールの姉さんは後半あそこまで成り切れたなら、ちゃんとパイオツ出さなきゃだなぁ〜。
中途半端はいかんヨ。
ウチのカミさんにまで言われてたぞぉ。

誰も語りそうにないからピックアップしとくが… "スナッチ"に出てたアラン・フォードが或る意味で得体の知れない役、しかもフランシス・ベーコンの磔刑図ばりの犠牲者役を演じていたぞえ。結局彼は憑依はされてなかったのだから、じゃあ顔の酷いできものは何?
あの膿やウジの演出は凄くひいたぞ。食事中なら解散だったナ。(表現がイマイチ自分でもワカランが)

ま、なんだな…
"エクソシスト"も"オーメン"も、ワタシらの世代は特に、一生忘れられない映画の一つだよ。
あの頃は丁度学校で"こっくりさん"とか流行っててさ。女子に混じって参加させられ、10円玉に載せた人差し指が触れたりで結構ドキドキしてた頃が懐かしいぜっ。
マセた女子はタロットカードなんてやって見せてくれたりしたナ。アレは人気の無くなった校舎の教室で夕方やると結構怖かったナァ…
そうだナ。タロットの絵柄や、コレらオカルト映画のビジュアルにかなり魅せられた気がするなぁ。

絵とか、つまり映画でも"美術"は大切だ。
本作で一番いかんのは何回も主人公が目を留めて最後の種明かしへの序奏カウントとなる墓場、木で作られた簡素な十字架が大量に立つ墓場だよ。アリャまるでドリフの舞台美術かそれ以下だわさ。
あの材の薄さで長い年月に晒されたら、もっと遥かに朽ち果てます。砂漠的な環境であれ、あの塗料白塗りで決してボロくない十字架群じゃ"スタッフが昨日セッティングしました"ってバレバレ過ぎて、哀しさ越えて苦笑い120%になちゃうわ!

時代考証がずさんな作品は沢山あるし、その辺りは時代時勢によっても変化して当然だと思う。しっかり詰めて素晴らしい作品もあるし、結構テキトーであれ素敵な作品もある訳で。
だから、この様なオカルティック?オカルトチック?な映画は特に美術はしっかりすべきだと思う訳よ。(この辺りでおすぎ入ってます)
そういった意味で本作は個人的には二度と観返したりはしないレベルだなぁ。

本作は音楽で云うならば…アルバムを延々作り続けた処で、先ず1st.を越えられるワケはナイってパターン。とは判っちゃいるけどヤメられない止まらないカッパ海老煎だよねエクソシスト。
エコエコアザラク、エコエコアザラク…


然し併しなんだな…
時代もあるけどさ。CG使い過ぎは興醒め酔い覚め。観終えたカミさんが一言呟いたぜ。
"アタシゃ、後半はずっとインディジョーンズかっ!って内心突っ込んでたワ"
だとさ。
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