のぼせギュウマン

HOUSE ハウスののぼせギュウマンのネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

大林監督の処女作というので、興味本位で鑑賞。
当時は、CG技術も乏しかったため、そんな時代の中では、精巧につくられた作品だったと思う。特に、マックの生首の演出は、リアリティある。

とはいえ、偉大な大林監督の作品にしては、内容が残念。監督のインタビューから、子供でも楽しめる作品にしたそうだが、R15にすべきなほど、バイオレンス描写ばかり。
当時は、今と違う未完成な映像技術が基準だったので、子供向けではなかったのではと思う。

戦争が作り出した怪物というメッセージ性は分かるが、そのまま倒されるずに存在するのが納得いかない。けれども、「知らない人についていかない」というメッセージを入れたかったのか。

今にも、バイオレンスな作品を観ても、喜びしか感じない子供が稀にいる。この時代といえば、「大都会」など、暴力行為のある映画が当たり前のようにあったが、そういう類いを生んだ元凶の一つではないか。彼が若かれし頃に反省すべき点だ。