kazu1961

HOUSE ハウスのkazu1961のレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.9
▪️Title : 「HOUSE ハウス」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1977/07/30
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-173 再鑑賞
▪️My Review
“故大林監督を偲んでシリーズ1”
大林監督の伝説的作品ですね。今でも覚えています。初めてロードショーで鑑賞した時、当時15才。“えっ、えっ!!なんなんだこの作品は!!”素直な感想です。観賞後残ったのは、アンバランスなエロさの池上季実子、なんと可愛らしい!大場久美子そして、かっこいい神保美喜の印象だけでした。
でも、今ならわかります。この作品が大林監督の大いなる実験であったこと、そして本作があったからこそ後の大監督になり得たこと。そんな伝説的な作品ですね。
ほんと、ものすごくヘンテコなホラー映画だったことを思い出すします。しかし改めて観たそれは、想像以上のパンチ力を備えたカルトを超えたカオス、本物の超カルト映画でした。
CM監督として活動していた大林宣彦の初劇場用映画監督作品で、ポップな色彩とおもちゃ箱をひっくり返したかのような映像的な遊びと、アナログにしてキッチュな(シュールでかつあえてチープな)特撮が全編に散りばめられています。
当時の観客層は15歳以下だったそうです。そして、原案者の大林千茱萸は大林監督の実娘で当時12歳の女子中学生だったんですね。どうりで!
映画のほとんど全シーンに何らかの特殊効果が使われていて、実験的な映像表現と、以後の作品で炸裂していく“大林ワールド”の片鱗があちこちに見てとれる作品です!!
内容は羽臼(ハウス)屋敷を舞台にしたホラー映画。7人の美少女が夏休みを屋敷で過ごそうとやってきますが、実はその屋敷は人を喰らう妖怪であり、少女達は1人また1人と屋敷の餌食にされていきます。少女が1人食べられるごとに屋敷の女主人は若返り、花嫁衣装を着られる様になるんですね。。。
キャストは存在感抜群の池上季実子のエロさに圧倒され、アイドルとしてブレーク前夜の大場久美子は人懐っこい笑顔が愛らしくて妙に心惹かれるし、アクションを繰り出す神保美喜も、その溌剌とした存在感が際立っています。
さらにはなぜか『トラック野郎』の菅原文太や『男はつらいよ』の渥美清のそっくりさんまで顔を出し、特別出演が多過ぎすですよね。
大林監督を世に知らしめたファンタジータッチのホラー・コメディ作品、必見です!!

▪️Overview
当時CM界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、七人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画。監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。出演は、池上季実子!大場久美子、松原愛、神保美喜、田中エリ子、南田洋子など。
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