ツイ・ハーク監督とリー・リンチェイの代表シリーズ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズの第一作目です。
香港のカンフー・アクションは何回か革新がありましたが、本作もその革新の一つでしょうね。歴史を舞台とした大作とワイヤーアクション。これをさらに発展させたのが『グリーン・デスティニー』(2000年)でしょう。
それにしてもリー・リンチェイの武芸の美しいことよ。ブルース・リーでもない、ジャッキー・チェンでもない新しいスタイルを最初から持っている。そのちょっと兄貴分の世代となるユン・ピョウも出演してるのですが、キャラクターが持ち味のユン・ピョウはやはりジャッキー・チェンの世代だよなあ……なんて思いました。
本作のヒロインはロザムンド・クワン。彼女もとても可愛らしいですね。香港の女優さんは80年代は体当たりの演技をやらされる伝統があるのですが、90年代の彼女にアクションは似合わない。
本作にもテーマやストーリーはあるのですが、特筆すべき点はありません。リー・リンチェイの美しい武芸とロザムンド・クワンの可愛らしさがすべてです。