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ウェンディ&ルーシーのhabakariのレビュー・感想・評価

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
3.5
行ったり来たり、何処にも行けないロードムービー。アヴァンの犬と女の移動(右方向)は終局において車窓の風景(左方向)として反復される。女を起こす二人の男。車と列車への飛び乗り。保健所の檻を挟んだ不在の確認と金網越しの再会。姿を変えた繰り返し。ミシェル・ウィリアムズが物音に振り返った先のS字カーブがクライマックスか。
『オールド・ジョイ』もそうだが、昼と夜、夜と朝の切り方が鋭い。切り返しのタイミングもきれきれ。
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