アメリカン・ニューシネマの観る
「卒業」マイク・ニコルズ監督
原題「性交」
そこそこ知的な男性二人の大学
から中年まで戦後25年の性行為
について何考えてるか史
生活感排除して人工的で実験的な
感じとても面白い
動物的な性行為が人格にどういう影響
を与えるか検証してみましたかのよう。
エロティックなシーン全く無いし行為
自体の描写もほぼ無い
女性に積極的なジョナサンと経験も無い
サンディの大学時代から。
サンディの彼女を遊び半分で横取りしよ
うと企むジョナサンが行為は先に達成し
ても結局は棄てられる破目となり
肉体的ながら肉体から離れてる
経験豊富な振りしてるジョナサンが大学
時代の一度の失恋で女性に対して愛情
持てず行為だけの男に
村上春樹が「射精」という表現を昔から
使ってますが男は何で満足するのかを
斜め目線で見せてる
家庭持ったサンディもマンネリ化した
夫婦生活に工夫してるんだよねと
静止画のようなベッドルームの人工的
な構図も肉体から離れた冷たい空気
キレても醒めてるニコルソンがこの時代
のようでもあります