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マクリントックのHKのレビュー・感想・評価

マクリントック(1963年製作の映画)
2.9
CS録画。先日観た『ホンドー』と同じく『マクリントック!』もジョン・ウェイン(当時56歳)演じる主人公の役名がタイトルの西部劇。
フルネームはジョージ・ワシントン・マクリントックだそうで、たいして笑えないこのネーミングもこのコメディ風(?)西部劇の全体像を表しているようでもあります。

アンドリュー・V・マクラグレン監督(『大いなる男たち』『ワイルド・ギース』)といえば男臭いアクションが得意だと思っていましたが、この初期の監督作品ではモーリン・オハラ(当時44歳)をはじめ女性陣もアクティブ。

J・ウェインの西部劇なのに珍しくガンファイトは皆無。
大金持ちの大牧場主(ウェイン)とその妻(オハラ)、その娘(ステファニー・パワーズ)と彼氏(パトリック・ウェイン=J・ウェインの実子)らの主に家庭内イザコザをコミカルに描いた作品ですが、ベースとなったのはシェークスピアの戯曲『じゃじゃ馬ならし』なんだそうです。

まあベースが何だろうと面白けりゃいいんですが…

延々と続く殴り合いの大乱闘、しつこく繰り返される酔っ払いの階段落ちギャグ、終盤のロデオ大会や街中を巻き込んだ夫婦の追跡劇など、むしろ作り手の側が楽しんでるお祭り騒ぎを長々と、しかもサービス満点だろうとドヤ顔で見せつけられているようで正直ちょっとうんざり。

ただ、その後のペキンパー作品などで見かけるチル・ウィルスやストローザー・マーティンなどの西部劇常連脇役を見つける楽しみはありました。
モーリン・オハラはキレイ。
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