老後や今後の将来を考えると悲観的になるのは人間の本能です。
しかし、戸田選手をはじめとした大正生まれの大学生達は、それすらも許されなかった。
この一瞬にかけて、懸命に今を生きる。鬼塚ちひろのエンディングテーマ曲にもあるように、彼らは懸命に生きた「蛍」だったんだと思った。これは過去に日本で起きた紛れもない事実。
恋をし、結婚して子供の顔も見ぬままこの世を去る。青春かなと思った時にはこの世にはいない。
将来のことを考えて不安になれるなんて、平和である証。自分はなんと贅沢な時代に生きているんだと感謝するようになった。
召集され、自分の命があと数年もないと宣告されたらどう生きるだろう。想像もできない時代を生きて、今を築き上げた方々に感謝するほかない。