シバキマコ

パリ、テキサスのシバキマコのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
-
映像やカメラワークが良いのは勿論、音楽は反則レベルだし、何より映像で魅せる映画なのに暗記したいと思うくらいセリフが良い。
独特な言い回しはしないけど、しっかり心の動きを捉えていていちいち沁みる。

「死んだって感じる?その人が話したり歩いてたのを覚えてる?それでも死んだって感じる?」
「ここに来てからはいつでもあなたの声が聞こえるの。どの男の声も――あなたなの。」

途中まで観てから、もう一度観直して良かった、本当に二時間半あったのか?

トラヴィスとハンターが学校から車道を挟んで歩くシーンが好き

色の使い方も好き。覗き窓の建物に入っていくシーンでトラヴィスとハンターのトップスとジェーンの車は赤。それ以外の建物やトラヴィスの車は青。そのあとも部屋のナンバーは赤だけどカーテンや壁紙は青。最後ふたりは緑の服だけどトラヴィスは違う。まだ緑は着させられないのだと思う。

私は、孤独は一人ぼっちなのではなくて、一人ずつなのだと信じたい。
シバキマコ

シバキマコ