けな

パリ、テキサスのけなのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
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2024/1


どこまでも明るい赤と青が印象的な、過去を無くした男とその息子のロードムービー。

主人公トラヴィスは最初から最後まで、とにかく危うい。すぐに何処かへ消えてしまいそうな、急な怒りに燃えたぎってしまいそうな。もし近くにいたら、確実に距離を置きたくなる人物。
でも彼のことを、否定はできない。
8ミリに映された在りし日の彼の幸せな一瞬を観てしまうと、彼が今ここに辿り着いたのは、誰のせいでもない、ただただ人生っていうもの気まぐれの為の気がするから。
自分に起こり得ないなんて、誰が言えるだろう。
眠れない夜に観たら、そんな優しい感想になった。

今「LUCKY」みなおしたら、よりエモくなりそう〜
けな

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