サーロイン

パリ、テキサスのサーロインのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.9
オールナイト上映で『都会のアリス』『ベルリン・天使の詩』と共に鑑賞。

音信不通で行方知らずだったトラヴィスが、初めて声を発するまでの芝居がよかった。その後もハンターとのシーンの相性が物凄く良くて心を掴まれた。
ハンターも素直さと意地悪を覚え始めた年齢特有の可愛らしさでよかった。

内容自体は、母親の居場所が分かりいざ母親を探しに出るまでの内容や演出が好みだったからこそ、結びでお互いを許し合う場面は感情移入しきれなかった。
トラヴィスの自堕落さはまだしも、マジックミラー越しに写る母親があまりに美しくて荒んでいた様子が想像つかなかったからかな。

何も問題は解決してない。こっから先も問題山積み。でも今はそれでもいいかと思った。
個人的には8ミリを上映するところが1番泣けた。
サーロイン

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