ぐるぐる

パリ、テキサスのぐるぐるのネタバレレビュー・内容・結末

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

多くを語らぬトラヴィス
長い間会っていなかった元妻とマジックミラー越しに対面して凸凸と語り出すシーン
遥かに厳しい道を歩んできたトラヴィス
それでも自分が子どもを育てるという道はなく、また何かから逃げるようにしか生きられない悲しさ虚しさは、自分と向き合うまで満たされることはないのだろう
無責任な未熟さを持て余してどこにも辿り着けない孤独
格好よさと悪さがうまい具合に共存するように描かれている
ただ個人的な価値観から言えばとても許せないかも
子どもをなんだと思っているのだ…

リマスター版で映像が色鮮やかになってた分、色が効果的に使われていることがよく分かる
トラヴィスの赤い帽子、元妻のピンクのファーニット、息子との久しぶりの再会のシーンで2人が来ている深緑のトップス
赤土砂漠を舞台に、抜けるような青空の下、これまた青い車が走る