すえ

パリ、テキサスのすえのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
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記録

「午前十時の映画祭は睡魔との戦いである。」この言葉は紛れもなく今俺が作った言葉なんだけど、つまるところ爆睡してごめんなさいというわけなんだな。よってノースコア、またちゃんと観ます。

睡魔に敗北したからもあるだろうけど、あんまりノレなかった。あと10年、20年寝かせたらまた違うんだろうな。

今作で最も映画的な瞬間はやはり、道路と車が現れる時だろう。現実世界では有り得ないようにすら思えるそれらの配置と視点、車や道路が写る度に、あぁ映画を観ているなぁと思う。

そして最も面白いと思ったのが、機能不全に陥っている切り返しショット。見ているのに見ていない、その奇妙さ。そのシークェンスにおいて2人の顔が重なる瞬間がある、そのショットが今作で1番良いショットだと思う。

よくよく考えれば、ナスターシャ・キンスキーの美貌が1番映画的と言えるかもしれない。いくら何でも美しすぎるので、銀幕の向こう側にしかおらず、現実には存在しないと思ってしまう。

2024,123本目(劇場41本目)5/11 TOHOシネマズ・なんば本館
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