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パリ、テキサスの47のレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
2.5
二時間半ずっとあくびが止まらなかった。
相性の問題はあるのだろうがとにかく退屈。起伏が平坦な物語であることは事前に知っていたが、加えてメインの登場人物の誰にも共感できないので後半はもうなんでもいいから早く終わってくれと思いながら観ていた。
実の息子であるハンターと主人公の弟夫婦は大変な善人なのだが、肝心の主人公とそのヒロインが全く共感できず終始周りを巻き込んで迷惑を掛けているだけで、こいつのどこが良いんだとしか思えない。
トラビスもジェニーも親になってはいけない人物だが、毎月仕送りをしていた分まだジェニーのほうがまだマシかも。
なんにせよそんなんなら避妊でもしろよとしか思えなかった。無責任に産んだ挙句弟夫婦に勝手に息子に預けて二人揃って別々に蒸発って救いようがなく、全く好意を持てない。寄り添って考えたいとまるで思えない。ハンターが良い子であることが救いといえば救いだが、とにかく大人とは思えず声を掛けられるのを待っているかのような情けない態度の二人に率先して話しかけてあげるなど、大人の都合の良い子どもにされていた印象。
退屈さに関してはカンヌでパルムドール獲った作品ならそういうこともあるよな……とは思えるが、メインの登場人物があまりにも終わりすぎていて全然刺さらなかった。曲と情景意外何が良いんだろうというのが率直な感想。
ジェニー役の女優さんは綺麗だった。
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