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パリ、テキサスの235のレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.4
2024年36本目
テキサスを一人放浪していた男の妻子との再会と別れを描いたヴィムヴェンダース監督のロードムービー。1984年カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞。
日曜の朝にゆったりとこの映画を観る贅沢。一人一人の心情を想像しながら、じっくりと噛み締める。
ハンターが全員から愛されていて、ハンター自身もそれをしっかりと受け止めていて、とても良かった。学校の友達が「パパが2人いるってラッキーだね」ってさらっと言ってくれるのもいい。
トラヴィスも身勝手に見えるけど、人間味溢れてて、優しくて、人たらしなんだろうなと思う。女性が放っておけないタイプ。
アンにとっては辛いけど、アンの深い愛情は確実にハンターの人格形成に影響しているし、ハンターの心の中にはずっともう一人のママとして居続けると思う。
映画はあそこで終わるけど、複雑な関係ながら、全員穏やかに幸せに暮らしていてほしいと願ってしまう。
それにしてもジェーン役のナスターシャキンスキーが美しすぎる。
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