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悪の愉しさのumihayatoのレビュー・感想・評価

悪の愉しさ(1954年製作の映画)
5.0
主人公は自分の思い通りに他人や物事を動かす事で、誰よりも優位たりえると思っている。
「こういう顔すれば相手はこう思うだろう」
「こう言えば相手はこうするだろう」
そんな事ばかり考えている彼の言動は常にナルシズムや支配欲に溢れ、まさかそこに情などというものが介在してるとは夢にも思っていない。

そして"人なんて皆同じ"とも思っているので、他人の好意にも裏があると思い信じる事ができない。

こういう人間が愛を受けたり、愛を与えたりを満足に出来る訳がなく、幸せというものからは1番遠い事になる訳ですが
正直かなり耳の痛い話であり、グサグサと来てしまいました。
悪は愉しい。分かる。
しかしその代償としての孤独はあまりにもデカい。
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