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続・酔いどれ博士のmitakosamaのレビュー・感想・評価

続・酔いどれ博士(1966年製作の映画)
3.8
スカパーにて。前作も面白かったが、今作も非常に楽しい仕上がりに!

ドヤ街を舞台に勝新演じる医者が騒動に巻き込まれ大暴れする話。

SX貿易商会なる会社により医者の募集面接がドヤ街で行われる。実はSEX商会であり売春組織であるとのこと。

このSX商会を立ち上げた社長役に清川虹子!エキセントリックだが、セックスをちゃんと産業にした方が、若者たちがストレスで暴力やクスリに手を出さない社会になるという確固たる信念を持っている。闇売春じゃ無く、オープンにした方が女性の権利も守られるだろうと。
これって決して間違ってはいない思想だから何とも言えない。
勝新演じる医者も、「言ってる事は間違ってないが、売春は容認出来ん」と言う。

更に社長の片腕で、小説家を志す処女に樹木希林(悠木千帆)!キャスティングも素晴らしいね。取材の為に処女を捧げると言いだす(笑)

ドヤ街のボスのニックネームが“大統領”(笑)自分の闇売春などの商売敵になるのでSX商会に妨害を仕掛けてくる。
争った挙げ句、勝新演じる医者が全てをチャラにするための大暴れ。これがもう笑うしか無い!

性モラルに鋭く切り込みながら、理想的な毒のあるアウトローな笑いに満ちた傑作!
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