佐藤克巳

今日のいのちの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

今日のいのち(1957年製作の映画)
3.5
牛原陽一「山と谷と雲」も石原裕次郎がちょこっとだが颯爽と現れたような?田坂具隆作品では前作「若い川の流れ」が爽やかで清々しい傑作だっただけに…、狂った果実」をひきづった感の結末は冒頭から予見出来た。北原三枝の母性愛で進行する津川雅彦との熱愛は危険極まった。青山の病院再建に絡む多彩な人物の駆け引きを見通した森雅之と、この結婚に懐疑的だった山根寿子の存在が際立って良かった。田坂具隆の力作だがスッキリ感を欠いた作品となった。
佐藤克巳

佐藤克巳