FREDDY

クロスファイアのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

クロスファイア(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

宮部みゆきのミステリー小説『クロスファイア』を映画化した本作は、妹を強姦し命すらも奪うも、冤罪を主張し罪に問われずにいる未成年の少年・小暮に復讐心を燃やす、密かに思いを寄せる会社の同僚・多田一樹に代わって復讐をしようと決意する、パイロキネシスと呼ばれる炎を自在に操る特殊能力を持つOLの青木淳子の姿を追ったものとなっているのだが、これで3度目の視聴となるが、やはりツッコミどころは満載で、キャスト陣の演技も今と比べてしまうと瑞々しくて粗さも際立ってはいるが、自身も制御できないほどの強い力を持ったために、母の教えを守りひっそりと孤独に暮らしていた青木淳子の苦悩や葛藤、そして多田一樹の妹の死や、別の能力者との出会いをきっかけに能力を解放し、罪人の制裁を目的に残忍な殺人者へと変わっていく様は観ていて面白く、そして単純な復讐劇ではなく、小暮による事件に隠された陰謀、謎の組織ガーディアンの登場などミステリー要素もあり、切ない結末も良くて個人的には最後まで楽しめましたし、好きな一作ですね。桃井かおりの存在感もまた魅力的。ただ、期待して観るほどの作品ではないかと。
FREDDY

FREDDY