shibamike

浮気のすすめ 女の裏窓のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

浮気のすすめ 女の裏窓(1960年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

あんまり楽しめなかった…。
伴淳三郎のおとぼけは笑えて面白いのだけど、同じような話がだらだら延々続く感じで、映画というか主役のおっちゃんの日常を脚色無しで見せられているような印象。
見終わっても特別な感慨は起こらなかった。

そんな中、特筆すべきは若き岩下志麻の可憐さ!完っ全に骨抜きにされた。のちの象印CM出演や極妻主演になるとはとても信じられないくらい可憐。握手券付きCD売ってたら複数枚買う。
映画の中で、乙女の岩下志麻が中年の伴淳三郎に恋をするのであるが、そんな中年おっさんに夢を与えるような話いけない!有害指定映画である!この映画を観て「俺も岩下志麻(のような若い娘)と相思相愛に!」と勘違いする自分のような中年おっさんが量産されてしまい、実際の現実ではそんなこと起こる訳もなく、傷つくおっさんが路頭を迷うことになってしまうこと必至である。
傷ついたおっさんは誰が癒してくれるのか?自分で癒すしかないのである(それかキャバクラとか風俗?)!岩下志麻の馬鹿!

肝心の映画の内容はというと、真面目一本、曲がったことが大嫌いな中年の伴淳三郎が会社をクビになり、不思議な縁で、結婚相談の仕事をするようになり何だかんだある、というもの。

伴淳には一人息子がいるのであるが、この息子がイケメン高身長で親思いという非常に好青年であったのに、悪いガールフレンドの仕返しで、あっという間に不良青年に落ちぶれてしまう。最後は父 伴淳と仲直りしていたので、良かったが、若い男の人生転落なんてあっという間である。

ラストにて伴淳は逮捕される。当初は結婚相談だった仕事がいつの間にか不倫斡旋になっていて、金銭の授受をしてしまったためである。裁判で伴淳は一言も言い訳しない。
しかし、胸の内では思うところあった。「自分は人に言えない悩み(下半身の悩み)を抱えた人達のお手伝いをしただけで、誰にも迷惑かけていない」と言った内容。
それはそうなのだろうけど、バレたのがまずかったよな。
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