Melko

やかまし村の子どもたちのMelkoのレビュー・感想・評価

やかまし村の子どもたち(1986年製作の映画)
3.8
そんなに「やかましくない」村の夏休み。
6人の子どもたちの、なーーんにも起きない夏休み。

スウェーデンの夏。白夜。真夜中でも明るい。

田舎の村。何も起きない。事件も何も起きない、平和そのものの村。そこに暮らす6人の子どもたちの日々を、ただ切り取った”だけ”の映画。
だけどなんだろう、なんだか無性に懐かしくなる。夏休みになると、田舎のばあちゃん家に遊びに行っていた、あの頃を思い出す。
夏休みに、友達と友達ん家の裏の原っぱをただ散策しただけで、冒険した気がして無性に楽しかった、あの頃を思い出す。

何でも即興で歌を作って歌ってた。アニメの替え歌してた。それだけで、笑い転げるぐらい楽しかった、あの頃。

戻りたいというよりかは、タイムスリップしてその頃の私に会いに行きたいなって思った。男子との関係性だけ共感できないのがやっぱ悲しいけど。

子どもたち6人はみんな可愛いくて、中でもオッレ兄妹がめちゃくちゃ可愛い。
悪ガキだけど、動物にとことん優しい兄オッレ。
兄の後をヨチヨチ歩きでついてまわり、ラスト「わたしも学校に行きたいーっ!」っと叫んだ妹シャスティン。
このシャスティンが水溜りをピチャピチャ踏むソロカットがあったり、
預かった犬を返さないといけなくて落ち込んでる兄の頭をポンポンして「悲しいの」ってお父さんに伝えてあげたり…か、かわいい………もう、わたしのハートはシャスティンに全て持っていかれました。全わたしがデレデレになりました。ああかわいい。。

最初と最後のカットが同じ場所の同じ構図なのも、風情あって、良し。
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