TRT421

パーフェクト ワールドのTRT421のレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
3.5
ケビンコスナー演じる脱獄犯と
人質となった少年の心の交流のお話

脱獄犯ブッチの葛藤

その中に善人を見る少年

二人を追いかける警察
善の象徴である筈の警察や聖職者の善と悪

ブッチが憧れた
たった一枚の絵葉書の中の
アラスカの大自然

大自然・その美しさは
自分の身の回りにあったことに
気が付かなかったブッチの哀れさか

あるいは

自然囲まれて得た心の平和か

ラストのアップは冒頭にも現れるが
二つのシーンの印象のズレがずっと残る

様々な思いを掻き立てる
ラストシーンの「引き」


脱獄シーンはアルカトラズへのオマージュか

キャスパーはこの世には無い何かの象徴か


少年の演技が素晴らしい

ローラダーンも自立した女性を好演
しっかり脇を固める


途中のレストランで女主人とのシーンで
二回目の鑑賞を確信した


クリントイーストウッドが
ヒューマンドラマに傾倒して行く
ターニングポイントのような作品

本作の次に
マディソン郡の橋が公開される

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