江戸川のくわまん

パーフェクト ワールドの江戸川のくわまんのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
4.0
ケビン・コスナーに惚れ惚れ・・・

最近は主役級を離れても抜群にいい味を出しているケビン・コスナーを見たくて久々に鑑賞。イーストウッド御大の作品からすると少々異質な演出の部類で逆に言えばストレートで珍しい作品。それはやはり当時の超絶人気のケビン・コスナーが主役だからか・・・。当時劇場はほぼ満員でその人気ぶりを体感したのは鮮明に記憶に残っています。当時、正直ケビン・コスナーの人気はわかるが(カッコいいから)この人の演技はイマイチどうなのかよくわからんかったのです。「アンタッチャブル」「ダンス・ウィズ・ウルブス」「ボディーガード」・・どれも傑作なのは違いないのですが、よくわからず・・・。
そんな私が本作で彼は一流の役者なんだ!と一気に好きな俳優さんのリストに(笑)。悪役(というか善玉ではない)ということもありますが、この人は眼光の凄みで圧倒できる演技がある。相棒に弾倉の弾を掌で見せるシーン、雑貨屋でサングラスをずらして睨むシーン…再見しても震えます。対極の子供を見るまなざしが甘くならずに優しい鋭さがあり本当に惚れ惚れ。他の作品でも随所に見られて、代表的なのは「マン・オブ・スティール」で竜巻に巻き込まれるときの「来るな!」眼光・・震えました。
ケビン・コスナーにかなり遅れて(笑)虜になり、いまでも彼が出ている作品は見るようになったきっかけの記念碑的作品。
忘れられません。。。