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オー!ゴッドのtakのレビュー・感想・評価

オー!ゴッド(1977年製作の映画)
3.5
初めて映画館で観た一般の外国映画は何だろう🤔。記憶を辿ると、おそらく小学生の時。母親が連れて行ってくれた「モダンタイムス」のリバイバル、夏に「スターウォーズ」を観たはずだ。そして確か秋に「アバ・ザ・ムービー」。その二本立てだったのがコメディ映画「オー!ゴッド」だった。クラシック、ドキュメンタリー映画、当時誰もが観たSWを除いたら、初めて映画館で観たリアルタイムの一般的な外国製劇映画(死語?)は、「オー!ゴッド」ということになるのかな。

TSUTAYAが発掘良品でDVD化してくれたのをレンタルして、2023年9月に再鑑賞。1978年の公開後、テレビで一度観た記憶がある。

主人公はスーパーマーケットの主任ジェシー。ある日彼を呼び出す変なメモが届く。友人の悪戯に違いないと思ったが、捨てたはずのメモが何故か彼の前に蘇る。不思議に思った彼は指定された場所に行くと、存在しない階にある部屋でゴッドだと名乗る声から人間へのメッセージを届けるように頼まれる。そして半信半疑の彼の前にゴッドは小柄な老人の姿で現れた。新聞社に話を持ち込むが狂信者扱いされるが、神と話した男としてマスコミが取り上げ始め、やがて宗教界を巻き込む大騒動に発展する。

「カントリーロード」で有名なカントリー歌手、ジョン・デンバーが主演を務めたのは注目すべきところ。代表曲の中では「緑の風のアニー」が好き。本作以外で映画出演したのは観たことがないが、誠実そうなキャラクターが好印象。しかも得意の歌を封印して神に振り回される男を熱演している。監督は後にスティーブ・マーチンと組んで怪作コメディを連発するカール・ライナー。脇役だけど、ギリシア正教の宗教家でドナルド・プリーゼンスが登場。

ジョージ・バーンズ演ずる神様の言動の面白さでクスッと笑えて、画面に登場するだけでほっこりした気持ちにさせられる。
「Oh, God !」
「呼んだか?」
しかし、上司にクビを言い渡されたり、宗教家と訴訟になったり、トラブルがどんどん大きくなる主人公への同情が先に立って、心から笑えるコメディかと言われたらちょっと違うかも。だが、クライマックスの神が見せる小さな奇跡と言葉はなかなか胸に響く。
「争うことはやめなさい」
神様、プーチンに言ってやってくれませんかねぇ。

旦那の行動がエスカレートするのにオロオロしながらも、寄り添ってくれる妻を演ずるのはテリー・ガー。同年製作の「未知との遭遇」も同じような役柄というのも面白い。好きな女優さん。「トッツィー」もそうだけど、困った顔する彼女にキュンとしてしまう。あ、そっか。初めて観た一般外国映画に出てきた金髪美女が、小学生男子takの心に刻まれてたのかも!😂

鑑賞記録は初回を記す。
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