こちらもシネフィルの人に先日お借りして初鑑賞した日本映画で、13歳の少女とオカマのきくちゃんの不思議な友情を描く暖かくて切ない一夏の物語を描いたもので、戸惑い傷つき苦しみながらお互いに求め合う主人公たちの描写がリアルすぎる映画だった。いつの時代も、誰もが探している本当の友人と言うものをテーマに、悩めるティーンエイジャー達へ、そして優しさ忘れた大人たちへおくるストーリーテリングになっている。小学生の時いじめにあった人がこの作品を見るといろいろ感慨深いだろう。この作品は第13回東京国際映画祭コンペティション公式参加作品になっており、あまり気に当たらない2000年の作品である。個人的にオープニングから少女の部屋にチャッキーのフィギアだったりジョニーデップの映画ポスターだったり、レンタルビデオに行って映画を借りる場面とか映画好きにはたまらない演出が施されている。
