映画、レコード、ラジオ、雑誌、文学等可憐に咲いた昭和ロマンの末年に誕生した名曲東京ラプソディを題材に同時ヒットした伏水修監督の音楽映画の秀作。洗濯屋の若旦那藤山一郎が、銀座ネオンの舞台裏でアコーディオンを弾きながら歌い、煙草屋看板娘鳩ぽっぽ椿澄江との熱々の恋を覗き見た伊達里子と御橋公が、藤山をスカウト。幼馴染の芸者宮野照子とのスキャンダルに嫌気がさし挫ける藤山を、鳩ぽっぽと友人星玲子、井染四郎が励まし東京ラプソディが大ヒットし、千葉早智子、藤原釜足等次々に歌い継がれ、藤山と鳩ぽっぽのデュエットで幕。