KnightsofOdessa

ゴモラのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ゴモラ(2008年製作の映画)
1.5
No.1102[犯罪的につまらない悪党たちの日常生活] 30点

絶望的につまらない。どうせ"お前らの観ている犯罪映画はエンタメ化されたものだ!ホンモノを作ってやる!"という押し付けがましい理想論のもとに作られたんだろうことは想像に難くない。本作品は、人生でこれほど失敗したことを痛感する瞬間は無いってくらい後悔している購入BDの一つである。これまで8回ほどトライしては1時間経たないくらいで断念する超つまらない映画でもある。緊張感に欠けたテンポの悪いただ人が死ぬだけのマフィア映画に人生の2時間半を消費するなら別の映画を観ようとなるのが通常の人間の思考回路である。潜入捜査して暴露小説を書いた原作者が常に警察の身辺警護下にあるという場外乱闘はしっかりしているものの、肝心の映画はそのスキャンダラスな外枠に勝てていない。

神が堕落した街として滅ぼした街、ソドムとゴモラ。ソドムについてはパゾリーニのおかげで堕落した都市であることは世界中の人間が知ることとなったが、ゴモラについてもサヴィアーノとガローネのおかげで有名になったことだろう。この映画の功績はそれくらいでは。ここまでつまらないと実際の被害者たちに失礼だよね。つまらないのに長い、なんてこの世で最も重い犯罪だよ。こんなのにグランプリなんかやるなよ。

ただ、セルヴィロは何してても犯罪者っぽいから空気感にはマッチしていた。
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