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白い町ヒロシマのmhのレビュー・感想・評価

白い町ヒロシマ(1985年製作の映画)
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原爆で身内を失うことになる女の子が主人公の戦争もの。
学校団体鑑賞需要を見込んで作られたであろうスタンダードサイズの映画。
話題になった原作があり、脚本が戦争体験者でもある新藤兼人と、どうしても期待してしまうけど全体としては凡作だった。ただ、ところどころでオリジナリティーにあふれてて個人的に楽しめた。
・広島に引っ越してきた日に雪が降っていたから「白い町」で、燃えて灰になったからではなかった。
・疎開の話、食糧難の話やってるのに、嫌なやつが登場しない。いいひとばっかりで、むしろリアリティある。
・ハイテンションですべり気味の父さんなど、脇役が良い。
・戦争は悪いものという決め打ちになってない。
いちばんすごいのは、生徒たちの親が新型爆弾でどうやら全滅したらしい。それをどうやって子どもたちに伝えるかというプロット。
終盤は主人公だった女の子はそっちのけで、先生視点の話になっていた。
・主人公の女の子は演技が下手で、なにを考えてるのかわからない表情や仕草をする。
・小椋佳は主題歌だけ。テレビドラマのような音楽は別のひと。
このあたりがマイナスだった。
学童疎開についての映画は「みんなわが子」というマスターピースがあるのでくらべちゃって良くなかった。
面白かった!
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