ラオール・ウォルシュ監督による西部劇。
ロック・ハドソンとドナ・リードが共演。
原作はキャスリン・グレインジャー、ジョージ・グレインジャー、ロバート・グレインジャー合作。
原題：Gun Fury (1953年、82分)
南北戦争が終わり、戦争から戻ったベン・ウォーレン（ロック・ハドソン）は、駅馬車でテキサスからカリフォルニアへやって来る婚約者のジェニファー/ジェニー・バラード（ドナ・リード）を途中の町で出迎える。
2人はヘインズビルでの結婚を翌日に控えていて、結婚後は争いのない平和な暮らしを求め新天地で牧場を始めようとしていた。
ところが、彼女の乗った駅馬車には、悪名高い強盗団のフランク・スレイトン(フィル・ケリー）と相棒のジェス・バージェス(レオ・ゴードン）が、金庫を狙って一緒に乗っていた。
やがて、駅馬車は一味に襲われ3人が死亡、ベンも倒され死んだとみなされる。ジェニーに目を付けた女好きのスレイトンは金庫を奪った挙げ句、彼女も連れ去ってしまう。
意識の戻ったベンは強盗団を追う。
その途上、
スレイトンと仲間割れして殺されかけたジェス、
強盗団に妻を殺された先住民のジョハシュ(パット・ホーガン)、
スレイトンから捨てられたエステラ(ロバータ・ヘインズ）の3人も追っ手に加わることに…。
～強盗団の一味(1部)～
・ブリンキー(リー・マーヴィン)
・ブラゾス(ネヴィル・ブランド)
・カーリー(ボブ・ヘロン)
「南部は変わり果てた。残ったのは喪に服す者と戦傷者と盗賊だけだ。俺は運良く生き残ったがな」
強盗団のボスは戦争に破れた南軍の兵士くずれで、過去にしがみついています。
一方、ロック・ハドソンは戦争に嫌気がさし平和な生活を望む未来志向の人物で、2人は対比された存在として描かれています。
82分のコンパクトな作品で、展開がスピーディなのがよい。
