しゅう

ファースター 怒りの銃弾のしゅうのネタバレレビュー・内容・結末

ファースター 怒りの銃弾(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から物語が進行し、最初はどう言った映画なのか分かりませんでした。
説明もないまま物語が進んで行くので、これはどういった映画なの? と疑問を感じていました。
それが少しずつ話が進んで行く中で、兄を殺した人たちに復讐をする話だと知ることが出来ました。

主人公のドライバー、ジョンソンは、大柄でガタイが良く見るからに悪者っぽい見た目をしています。
刑務所でも売られた喧嘩は必ず買うと言った乱暴者で、そういった人物なのだと思っていました。
しかし映画を見ていく中で、そうではないことが少しずつ分かりました。
主人公は兄を失った悲しみを感じながら、復讐のためとはいえ人を殺すことに何も感じでいないのではないのだと、人間らしい心の持ち主なのだと思いました。
途中までは次々とターゲットを殺していく中で、関係のない目撃者の女性や少女は殺すことはせず、むしろ少女はかばうようにしているのだと思いました。
心の優しい持ち主である主人公が、最愛の兄のために復讐をするという復讐劇の映画は、どこか見ていて辛かったです。
牧師? の人物を殺しに行く場面では、悩みに悩んでいるシーンや最後には殺さなかった場面を見て心がジーンとしました。

最後の最後でまさかの刑事が悪役であることがわかり、驚きました。
薬物依存症でダメな父親である刑事が、少しずつ良くなって行く話かと思えば、まさかの悪役だっとはと感じました。
悪人である刑事と復讐者の主人公の対比をしているのかな? と少しだけですが映画を見て思いました。

映画を見終えて、どこかスッキリすることはなく心にモヤモヤが残った気分がします。
面白い映画かと言われれば違うと思いますが、それでも何かを感じさせる映画だったとは思いました。
しゅう

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