リプリー

怪談新耳袋 劇場版のリプリーのレビュー・感想・評価

怪談新耳袋 劇場版(2004年製作の映画)
3.8
テレビも映画館も配信サービスも今年の夏は何やらホラーづいているということで、久しぶりの再鑑賞(ちなみに配信で話題の例のアレ、ホラー好きとして当然
見たいんですが、ある恐怖症の人には絶対的に向いていないと噂を聞き、見るのを断念しております)。

さて、閑話休題。
本劇場版は、改めて見ると新耳袋の魅力を凝縮したような作品群でシリーズたくさんあるし…と尻込みしている人にも勧めやすい一本。
オムニバスなのだが、ガッツリホラーあり、キミの悪い話であり、よくわからない奇妙な話あり、ちょっと物悲しい話でありとバリエーションが豊富。
おばけの見せ方も造形もそれぞれ工夫が凝らされており、この頃のJホラーの模索ぶりがわかって楽しい。
ちなみに「姿見」のラストのアレはさすがに2回目は驚かなかった。


最後にどーでもいいことだが、個人的にいわゆる霊的な現象を目撃したり、巻き込まれたりしたことは、今まであまりない(幾度かそれと思しき現象には遭遇したが、本当にそうかと問われればいささか心もとない)のだが、実際に見える人ならばあの警備員さんよろしく「気のせいですよ」と済ませるのが一番かもしれないな、と改めて思った。