てる

第三の男のてるのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
3.7
骨太なハードボイルド作品だった。ちゃんと面白い。いやはやこんな言い回しは失礼か。

サスペンスでミステリー。最後は下水道での大捕物。エンターテインメントに富んだ作品だった。
現代では2時間物のドラマでよく使われている手法だが、本家本元はやっぱり違う。のめり込んで観てしまった。

何と言ってミステリーの要素が面白い。証言する人がそれぞれ主張していることが違う。警察は事故とみなして、まともな捜査なんてしていない。そして、影に潜む闇の組織。
ミステリーの原点的な作品ですな。コナンくん観るよりこっちの方が面白いよ?
それは過言か。

まさか死んでなかったなんて!
騙されました。
そして、この作品で役者としても評価されたオーソン・ウェルズ。確かに狡猾だが、友情に篤い、昔のマフィア然とした堂々たる芝居でありました。

でもさ、アマゾンプライムのこの作品のアイコンがその『第三の男』であるオーソン・ウェルズの登場カットを引用してるのはどうかと思う。あぁこのカットなのかとわかったけど、それって盛大なネタバレじゃん。
てる

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