まりあなな

第三の男のまりあななのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
4.5
そもそも名作と呼ばれ続けるにはそれだけの理由があるもので。
あのテーマソングとともに、有名なラストシーンを体験するだけでも、見る価値ある作品。そして光と影を存分に楽しめる映画。
何しろカメラがすごい。
意図的に少し傾けるカメラ、日の丸構図、大きく誇張される影。アーティスティックで印象的。
遊園地のシーン、地下道のシーン、瞬きするのも惜しい。
物語はサスペンスなのですが、オーソン・ウェルズの顔がちょっとコメディタッチゆえ、軽快なテーマソングが生きてくる。
暗闇からハリーの顔が映し出されるシーンは何度見ても良い。
女性は美しく、男性はカッコよくコートを着こなされていて、オシャレな時代です。
大好きな映画の一つ。
まりあなな

まりあなな