もちお

第三の男のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。
 以前から気になっていた作品です。
 鑑賞前からオーソン・ウェルズさんが出演されていること(役柄は知りませんでした)、観覧車が出てくることは知っていました。

 感想ですが、好きな作品です。
 引き込まれました。

①良かったところ
・音楽
 開始早々、「ヱビスビール!?」と思いました。
 本作の曲とは知らなかったので驚きました。
 重たい内容に対して軽快な音楽。
 癖になりました。

・事故の真相
 少しずつ明らかになっていくところが面白かったです。
 ホリーと一緒に考えながら観ていたので、作品に没入できました。

・猫
 「実は生きてました」展開なんですけれども、そこまでの流れに唸りました。
 「彼には懐いていた」からの猫がすり寄る足元。
 これだけでスムーズに伝わってきました。
 そして、満を持してオーソン・ウェルズさん登場。
 盛り上がりました。

・葛藤するホリー
 捜査に協力するか。
 友情を優先するか。
 この行ったり来たりが良かったです。
 どちらの考えも分かるなあと。
 一緒に悩みながら鑑賞しました。
 それでいて1つ1つの要素が重かったです。
 観覧車のシーンが特に怖かったです。
 ハリーの胡散臭さが強烈で、「関わってはいけない人だ・・・」と思いました。
 また、病院のシーンも印象に残っています。
 はっきり映るわけではないものの、子供たちを思うと苦しくなりました。

・結ばれない2人
 「ハリーに代わって、ホリーと結ばれる」とはならないところが好きです。
 ホリーはアンナを想って行動したのに、彼女には伝わらないというのが何とも。
 ハリーよりホリーの方が「いい人」なのにも関わらず、アンナはハリーを想い続けているところが印象的でした。
 生々しかったです。
 一方、ラストでホリーが車から降りるのは好きではありません。
 あのまま車で去ってしまう方が好みです。
 しつこいかなと思いました。
 が、待っているホリーに目もくれないアンナは良かったです。
 容赦がなかったです。

②まとめ
 好きな作品です。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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