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アンナ
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『アンナ』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-118 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋色んな意味で興味のあった作品。『ニューシネマ・パラダイス』の中で本作のワンシーンが挿入され、ナンニ・モレッティの『親愛なる日記』(93)にも有名な主題歌“Ei Negro Zum Bon”をシルヴァーノ・マンガーノが唄い踊るシーンが挿入されています。さらに当時満17歳のソフィア・ローレンがノンクレジットの端役でダンスクラブのシーンで出演しています。

🖋尼僧として病院で働くアンナ(S・マンガーノ)が、かつてナイトクラブで歌っている時代に彼女を巡って起きた殺人事件の当事者のひとり=かって愛した人アンドレア(ラフ・ヴァローネ)が入院してきた所から回想形式で進行していきます。。。修道女になろうと誓ったアンナが再びアンドレアにプロポーズされる、アンナはどういう人生を選択するのか?!そう言った物語です。ラストに向けてどんな選択をするのかに見入ってしまいます。珍しく静かなイタリア作品で、うちに秘めた強さを感じる作品です。

🖋清楚な修道女と若さ溢れる妖艶なナイトクラブのダンサーを同時に演じたS・マンガーノの演技は見どころ。そんなS・マンガーノが真摯に生きようとする一人の女を熱演したメロドラマ、その女性の心理の変化を追いかけるのが面白い作品です。

😌Story:(参考: allcinema )
元ナイトクラブの歌手だった主人公アンナは、今は白衣の尼僧として病院勤めの身。彼女を俗世から断って信仰の世界へ導くことになった、ヤクザの情夫(V・ガスマン)と恋人(L・ヴァローネ)の諍い事を、事故で入院して来たヴァローネと再会する事で回想し、未だ彼に心を残す自分に気付き煩悶する……。

🔸Database🔸
・邦題 :『アンナ(1951)』
・原題 :『Anna』
・製作国 : イタリア
・初公開 : 1951
・日本公開 : 1953/11/29
・上映時間 : 96分
・受賞 : ※※※
・監督 : アルベルト・ラットゥアーダ
・脚本 : ジュゼッペ・ベルト、フランコ・ブルサーティ、イーヴォ・ペリッリ、ディーノ・リージ、ロドルフォ・ソネゴ
・原作 : ※※※
・撮影 : オテッロ・マルテッリ
・音楽 : ニーノ・ロータ
・出演 : シルヴァーナ・マンガーノ
ラフ・ヴァローネ、ヴィットリオ・ガスマン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「にがい米」のシルヴァーナ・マンガーノ、ラフ・ヴァローネ、ヴィットリオ・ガスマンのトリオを再現する一九五一年作メロドラマ。「空は紅い」のジュゼッペ・ベルト、ディーノ・リージ、イーヴォ・ペリッリ「ヨーロッパ一九五一年」、フランコ・ブルザーティ、ロドルフォ・ソネゴの五人が共同で執筆した脚本を「ポー河の水車小屋」のアルベルト・ラットゥアーダが監督した。撮影は「にがい米」のオテロ・マルテリ、音楽は「人間魚雷」のニーノ・ロータの担当。前記三名を助けて出演するのは、「快楽」のガビ・モルレ、ジャック・デュメニルの両フランス俳優、マンガノの実妹パトリツィア・マンガノ及びナターシャ・マンガノなどである。
ねこ

ねこの感想・評価

3.5
『にがい米』が初見だったせいか、シルヴァーナ・マンガーノのイメージは健康美
なので本作の、クズ男と別れたいのに別れられずズルズルと関係を…という役どころがいまひとつピンとこない

しかし、そんなことはどうでもいい
冒頭、振り向くアンナの美しさ
これでもかと多用されるアップの麗しさ
妙なダンスさえ微笑ましい

つまりはシルヴァーナ・マンガーノを堪能する映画なのだ
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.7
まるで聖母マリアのような穏やかな微笑みを浮かべて、どんな患者にも臆せず堂々と、かつ献身的に接するアンナ。
しかし実は彼女は、暗い過去を抱え傷を負っているのだ。
だからこそ彼女は、勤務する病院を「ここがわたしの世界」だと腹をくくっているようだ。
そんなアンナは修道院長から人間愛が強すぎると言われてしまう。
実際にそうだからこそ彼女はこの場所にたどり着いたのだろうし、さらなる受難を経験することになるのだ。


運び込まれたある患者に動揺しつつも、彼の回復を祈るようにアンナは窓際で外を見つめる。医療機器の蒸気の噴き出す音が鳴り響くなか、彼女の目が見開き暗闇に呑まれて暗転し、回想へと入る。

彼女の顔に暗闇が侵食していって暗転するという展開が見られるのはこの一度だけではない。
ただいずれにおいても、病院から彼女の働いていたナイトクラブへと回顧されるという流れは同じである。

暗闇が人物の周囲をぼやかす一方で、彼らの存在や表情を浮き彫りにする演出は、回想シーンの暗転の演出の暗闇に呑み込まれることとは相反するものだろう。

「誘惑を断ち悪から我を救い給え」
アンナはこう祈ることで、自分の過ちに向き合う。
アンナの罪の意識は出来事そのものというより、自分の出自や経歴、そして断りきれない性格からか来ているようだ。
それが自分だけではなくアンドレアを悪へと引きずり込んだと、アンナは思っているため罪を背負っていると感じているのだろう。
実際にアンナの性格は真面目で責任感が強く、思いやりのある人物なのだ。
だからこそ必要以上に自分を責立てており、この姿勢が自分の首を絞めることになっている。

『にがい米』で奔放で自滅へと向かう女性を演じていたシルヴァーナ・マンガーノだったが、この『アンナ』では自分自身に過剰に課してしまった十字架に苦しむ真面目な女性を演じていた。

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