BK477

トム・ヤム・クン!のBK477のレビュー・感想・評価

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)
4.2
05年の傑作にして、アクション映画フリークは見ずには死ねない!
トニー・ジャーのベストアクト。最高傑作だと思う。

当時「マッハ」が異例のヒットを飛ばし、満を持して作られた第二弾ということもあり、予算・スケールが大幅にアップ。

本作には大きな2つの山場があり、
1つ目は中盤の4分間のワンカットシーン。立ちはだかる敵を倒しながらどんどん上に登っていくという、ゲームさながらの大殺陣。
現在は「タイラーレイク」のように高度な編集で1カット”風”に見せることが出来てしまうため、もはやこのような1発勝負はお目にかかれないかもしれない。
トニー・ジャーが目に見えてクタクタになってくるため、頑張れ!と応援したくなる緊張感と疲労感がたまらない名シーンになっている。

2つ目は「キル・ビルvol.1」以来の百人斬りのシーン。
ここがまあ凄い。まだ来るまだ来る!と笑ってしまう大量の雑魚を怒涛の勢いで蹴散らす、爽快感MAXのシーン。

他にもあと2つほどの(異種格闘技戦の2番勝負、ジャイアントキリング)興味深いシチュエーションも。

トニー・ジャーの肉体アクションが炸裂の、格闘映画の大傑作。
「マッハ」に満足できた人は120%楽しめるが、
すこし悲しいのは、これ以降、本作を超える作品が出てこなかったこと。
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