マーベル映画はアベンジャーズ関連と「エンドゲーム」は押さえてたけど、その他は割と見落としてる。なのでトニー・スタークがめっちゃ具合悪そうにしてて驚いた。
悪役ではプロレスラー体形のミッキー・ロークがちゃんと癖のあるマッドサイエンティストを演じてて感心した。サム・ロックウェルは好きな役者だけどキャラクターが主人公とカブるからぶっちゃけ居なくてよかったかも。演技力とかじゃなくオーラが無いので見劣りしちゃうし。
主人公がプレイボーイで世界中の観光地を飛び回る。その割にそこまで映像に高級感がなかったり、映画の出来もあんまり…みたいなとこが昔の007みたいだった。
イアン・フレミングの書いた007シリーズも、ある時期から酒浸りとか体調不良のボンドが施設に入れられ回復してから任務に就く、みたいな展開が多いと高橋ヨシキさんあたりが言ってたような記憶がある。
フレミング自身が「007」の成功に押しつぶされてしまったのは有名な話で、彼についてのドキュメンタリーで「ボンドは架空の人物だから人など殺せない、しかしひとりだけ殺してしまったことがあって、それは彼を生み出したイアン・フレミングだった」との言葉があってビックリしたが、な~んか本作の景気の悪さとそういう記憶を結び付けたくなってしまう。
まあハリウッドの大作志向のために低予算で自由に作られる映画が消えた、なんてコミック映画全盛のだいぶ前から言われてたことだけどさ。そんなこととアレやコレやを結び付けちゃアカンのかもしれないが、本作くらいの出来のものを見せられちゃうとなあ~。