芦塚あきひろ

アイアンマン2の芦塚あきひろのレビュー・感想・評価

アイアンマン2(2010年製作の映画)
4.0
基本的には楽しい映画だが、考えてみると物足りなさも感じる。

ミッキー・ロークの扱いが尻すぼみだろう。ストーリーにしろ戦闘シーンにしろ、倍は活躍してほしかった。『レスラー』のイメージが強い、当時のミッキー・ロークの存在感が圧倒的だから、もう少しこだわってほしかった。

前も書いたけど、ドン・チードルは好きだし、他の映画に出てくるととても嬉しくなる。
だけど今作のみに関して言えば、前作のテレンス・ハワードが実に素晴らしかっただけに、ちょっと残念に感じてしまった。俳優が変わったなりの、トニーとの丁寧なやり取りがもっとあった方が良かっただろう。

トニーを蝕む病気というか、身体に回っていく毒をどうするか、というのも、決着がアッサリ気味だった。
ミッキー・ロークの件にしろ、あと20分30分長くてもいいから、ストーリーに肉付けが欲しかった。もしかしたら、製作期間が十分でなかったのかもしれない。

それでも、ウォーマシンとアイアンマンの殴り合いのケンカからの、ラストの共闘はめっちゃ楽しいし、ブラック・ウィドーも出てくるし、トニーが調子こいてるのは愉快だし、十分満足ではある。
芦塚あきひろ

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