イチロヲ

セックス喜劇 鼻血ブーのイチロヲのレビュー・感想・評価

セックス喜劇 鼻血ブー(1971年製作の映画)
3.0
うだつの上がらない営業マン(左とん平)が、強度の早漏体質と向き合いながら、充実した性生活を追い求めていく。恋愛弱者のジタバタ劇を描いている、東映艶笑喜劇。

優しくて素直だけど、営業マンとしての業績は最底辺。おまけに早漏を足枷にしているため、女性恐怖症に陥っている。そんな主人公が、東映ピンキーの常連女優を相手取り、性のアドベンチャーを繰り広げていく。「おまんちゃーん」という口癖が抱腹絶倒。

手練手管をマスターしている上司(小池朝雄)と、女性タレントの扱いに慣れているプロデューサー(山城新伍)が、主人公のメンター役として登場。後者の妻役を賀川雪絵が演じており、亭主関白かと思いきやナントヤラの流れに笑わせられる。

セールスの顧客役で出演する萩本欽一、早漏対策コンドームの開発に勤しむ小松政夫など、時代の寵児が続々と顔を出す。実質的な映画デビューとなる杉本美樹が、小池朝雄の情婦役で登場するところも注目すべし。
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