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平成金融道 裁き人のmitakosamaのレビュー・感想・評価

平成金融道 裁き人(1999年製作の映画)
3.2
東映youtubeより。この機会が無ければ一生見ること無いジャンルの映画だったが、思ったよりずっと楽しめた。

中小企業の借金を清算させる金融業者を描く話。状況に応じて倒産させるか再建をさせる。
女社長に夏樹陽子。ベテラン社員に仲谷昇。若手の顧問弁護士に大鶴義丹。
サラ金に追われる町工場などの再生プランを実行させる辣腕ぶり。

老舗ホテルの二代目社長(なべおさみ)に目をつけた会社乗っ取り屋(萩原流行)が経済団体を名乗り無利子で融資しホテルを奪おうとする。女社長らは乗っ取り屋グループの企みを見抜き、彼らの野望を食い止めホテルを救う。

金融業特有の裏技などが判りやすく説明されてシンプルに楽しめた。コメディエンヌな所も悪くない。
仲谷昇が「俺は酒に溺れてるんじゃない、酒の中を泳いでるんだ」とかちょっとクスリとさせられる。

だが問題はシミケンだ。麻薬王・清水健太郎が女社長の幼なじみのヤクザ役で登場する。
結局女社長の金融業の凄腕だけじゃなく、ヤクザの手助けがあって事件の解決に繋がるんだもんな。
また主人公を助ける王子様的ポジションで、オイシイ役なんだよな。
ラストでライターをプレゼントされ「俺のハートにも火をつけてくれ」とか言っちゃう(笑)

夏樹陽子には決め台詞で「倒産回避の方法は4つ。倒産させる方法は2つ。選ぶのは、あなたですっ!」(ドヤ顔)ってのがある。「信じるか信じないかはあなた次第です」みたいな。
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