劇映画のつもりで無意識にストーリーの筋を探してしまったのだがもう一度見る機会があるのならそうはしないだろう。
この物語のメインは前編のラブストーリー(?)のように捉える方が映画としては自然な解釈なのかもしれないけど、現代アート的な作品としてこの映画を観た場合後編をメインとして捉える方が前者の捉え方よりも二編で一つの作品としてはまとまりが良い気がする。後編をファンタジーではなくリアルだとしたうえで敢えて前編を夢物語、白昼夢的な?としてみるとしっくりきた。リアルそうなラブストーリーである一方でBGMがプツリと切れたり人物が去った後のカットが長かったり、ドラマ的なストーリーを表現するためのカットよりも直接的な意味を持たないカットが多いこ前編の映像はまるで夢のように感覚的でパラパラと解けてしまいそうだけど緩く繋がっているストーリーみたいだった。
後編は正直謎すぎるから前編に肉付けしてもらう上記の観方が私流。後編だけで観たらインスタレーションだと思って観たらなんかすごそうだなっていうぼんやりとした感じだー。